MENU

滋賀大学編入の対策|経済学部の2段階選抜とデータサイエンス学部の狭き門

滋賀大学編入の対策|経済学部の2段階選抜とデータサイエンス学部の狭き門

滋賀大学の編入学試験は、経済学部とデータサイエンス学部で実施されており、出願資格も選考方法も学部によって大きく異なります。経済学部はTOEIC・書類・面接による2段階選抜で幅広い経歴の受験生が対象になりますが、データサイエンス学部は高等専門学校の卒業(見込み)者に限定された募集5名の狭き門です。教育学部は編入学試験を実施していないとみられます。この記事では、滋賀大学が公式に公開している令和9年度の一次情報をもとに、両学部の出願資格・選考内容・配点・スケジュール・対策の進め方までを学部別に整理して解説します。まず全体像を押さえ、自分の志望学部に合った準備を組み立てていきましょう。

目次

滋賀大学の編入制度とは|まず全体像を押さえる

滋賀大学は、彦根キャンパス(経済学部・データサイエンス学部)と大津キャンパス(教育学部)を構える国立大学です。経済学部は日本有数の伝統を持つ社会科学系学部、データサイエンス学部は日本初のデータサイエンス学部として知られており、この2学部で第3年次編入学試験を実施しています。「滋賀大学の編入」とひとくくりに考えるのではなく、志望学部ごとに制度がまったく異なることを理解することが、対策の出発点になります。

滋賀大学の編入で最初に押さえておきたい要点は、大きく3つあります。第一に、編入を実施しているのは経済学部とデータサイエンス学部で、教育学部は編入学試験を実施していないとみられること。第二に、経済学部はTOEIC・出願書類・面接による2段階選抜で、短大・高専・大学在学者など幅広い経歴の受験生が対象になること。第三に、データサイエンス学部は出願対象が高等専門学校の卒業(見込み)者に限定され、募集人員も一般型・推薦型あわせて5名という少人数枠であることです。これらを知らずに準備を進めると、対策の方向を根本的に誤る危険があります。

この記事では、まず実施学部の全体像を示したうえで、経済学部の2段階選抜、データサイエンス学部の高専生限定選抜の順に、選考内容と配点を詳しく確認します。そのうえで、両学部の比較、出願資格の見極め方、学習スケジュールまでを解説します。募集人員・日程・検定料などの数値は年度によって変わるため、本記事の数値は令和9年度の公表資料に基づく目安として押さえ、出願前には必ず志望学部の最新の学生募集要項でご確認ください。

編入を実施している学部・していない学部|まず志望を確認する

滋賀大学で編入学試験を実施しているのは、経済学部(総合経済学科・第3年次編入)とデータサイエンス学部(データサイエンス学科・第3年次編入)です。まずは自分の志望が、この2学部のいずれかに含まれているかを確認することが最優先です。両学部は同じ「第3年次編入」でも、対象者・選考方法・実施時期がまったく異なるため、志望学部を一つに定めてから対策を始める必要があります。

一方で、教育学部については、公式サイト上に編入学試験の記載が見当たりません。したがって、教育学部では編入学試験を実施していないとみられます。ただし、募集の有無や実施状況は年度によって変わる可能性があるため、教育学部を志望する場合は、「実施していない」と決めつけるのではなく、教育学部の教務係など担当窓口に直接問い合わせて最新の状況を確認することをおすすめします。

  • 確認すべきこと:志望学部が編入募集を行っているか(経済学部・データサイエンス学部が対象)
  • 見落としがちなこと:教育学部は公式に編入の記載がなく、実施していないとみられる点。志望する場合は個別に問い合わせる

たとえば、「滋賀大学の教育学部に編入して教員を目指したい」と考えている場合、公式サイト上に編入募集の情報がないため、まず教育学部の窓口に募集の有無を確認するところから始める必要があります。募集がないと分かれば、一般選抜など別のルートを検討することになります。志望校選びの早い段階で「そもそも編入枠があるのか」を確認しておくことが、遠回りを避ける第一歩です。以下では、実施が確認できる経済学部とデータサイエンス学部について詳しく見ていきます。

経済学部(第3年次)|TOEIC・書類・面接の2段階選抜

滋賀大学経済学部は、総合経済学科の第3年次編入学試験を実施しています。令和9年度の募集人員は15名です。経済学・経営学・会計学・情報管理など幅広い社会科学分野を学べる学部で、短大・高専・専門学校の卒業者や、他大学に在学中の学生など、多様な経歴の受験生が進学するルートとして選ばれています。最大の特徴は、TOEIC・出願書類・面接を組み合わせた2段階選抜である点です。

経済学部の編入で最も重要なのが、2段階制の選考構造です。第1次選考は書類選考で、TOEICのスコア(200点)と出願書類(300点)の合計500点で判定されます。この第1次選考を通過した人のみが、第2次選考の個人面接(300点)に進むことができます。つまり、まず書類とTOEICで一定水準を満たさなければ面接にすら進めない構造であり、TOEICと出願書類の準備が合否の入口を握っているといえます。最終合格は、第1次・第2次の総合評価で決まります。

たとえば、TOEICのスコアが低いまま出願すると、いくら志望理由書に力を入れても第1次選考の500点満点のうち200点分で不利を背負うことになり、面接に進めない可能性が高まります。逆に、TOEICと書類でしっかり得点できれば、面接での挽回のチャンスも広がります。2段階選抜であることを前提に、「まず第1次を確実に通過する」戦略で準備を組み立てることが、経済学部の編入対策の基本方針になります。数値は年度で変わるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。

  • すべきこと:2段階選抜を前提に、第1次(TOEIC200点+書類300点)を確実に通過する戦略で準備する
  • してはいけないこと:面接対策ばかりに気を取られ、第1次で問われるTOEICと書類の準備を後回しにすること

経済学部の出願資格|幅広いパターンを確認する

経済学部の第3年次編入の出願資格は、幅広く設定されています。短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)した者、学士の学位を有する者、4年制大学に2年以上在学し3年次以上に進級・62単位以上を修得(見込み)した者、専修学校専門課程を修了(見込み、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)した者、高等学校・中等教育学校の専攻科を修了(見込み、修業年限2年以上)した者など、多様な経歴が対象になります。

出願資格を確認するうえで重要なのは、各パターンが求める数値要件を正確に押さえることです。特に、大学在学者の「2年以上在学かつ62単位以上」や、専修学校修了者の「修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上」といった要件は、わずかに満たさないだけで出願できなくなります。加えて、経済学部の編入では出願にTOEIC Listening & Reading の公式認定証の提出が必須です。出願期間内に提出できるスコアを用意できることも、実質的な出願条件になります。

たとえば、他大学に在学しながら経済学部への編入を目指す場合、出願時点(または見込み)で「2年以上在学」と「62単位以上修得」を満たすかを、成績表と履修計画で確認します。専門学校生であれば、自分の課程の修業年限と総授業時間数が要件を満たすかを、学校の証明で確かめておく必要があります。資格の確認を後回しにすると、対策を進めた末に出願段階でつまずくため、早めの確認が肝心です。

  • すべきこと:該当する出願資格パターンを特定し、在学年数・単位数・修業年限とTOEIC提出可否を早めに確認する
  • してはいけないこと:資格要件をあいまいに解釈したまま準備を進め、出願直前に不備が判明すること

経済学部のTOEIC対策|第1次選考200点の重み

経済学部の2段階選抜では、第1次選考の500点満点のうち200点がTOEICのスコアに割り当てられています。第1次選考の4割を占める大きな配点であり、しかも第1次を通過しなければ面接に進めない構造であることを考えると、TOEICのスコアメイクは経済学部の編入対策で最優先の課題といえます。出願にはTOEIC Listening & Reading の公式認定証が必要です。

TOEIC対策で大切なのは、「早く始めて、複数回受験する」ことです。TOEICは一定の学習を継続してからスコアに反映されるまでにタイムラグがあり、直前に詰め込んでも短期間で大きく伸ばすのは難しい試験です。第1次選考で200点分を確実に得点するためには、志望を固めた早い段階から英語学習を始め、複数回受験して余裕をもって目標スコアを確保しておくのが理想です。出願期限に間に合う受験回を逆算し、遅くとも出願の数か月前には提出できるスコアを用意しておきましょう。

たとえば、経済学部の秋の出願を目指すなら、前年の冬から春にかけてTOEIC対策を本格化させ、春から夏にかけて複数回受験して提出スコアを確保する、という流れが現実的です。公式認定証は発行までに時間がかかることもあるため、出願直前ではなく余裕をもったスケジュールで受験することが安全です。リスニングと読解をバランスよく伸ばし、公式問題集で本番形式に慣れておくことが、得点の安定につながります。

  • すべきこと:第1次選考の4割を占めるTOEICを最優先課題に据え、早期から複数回受験でスコアを確保する
  • してはいけないこと:配点の大きいTOEICを後回しにし、第1次選考で200点分の不利を背負うこと

経済学部の第1次選考(出願書類300点)|志望理由書と成績

経済学部の第1次選考では、TOEIC(200点)に加えて出願書類(300点)が評価されます。第1次選考の6割を占める大きな配点であり、志望理由書や成績証明書などの出願書類の完成度が、面接に進めるかどうかを左右します。TOEICのスコアは受験結果で決まりますが、出願書類は準備の質でいくらでも高められる部分だけに、丁寧に作り込むことが重要です。

出願書類で特に力を入れたいのが、志望理由書です。「なぜ滋賀大学経済学部で学びたいのか」「これまでの学びや経験と、編入後に学びたいことがどうつながるのか」「編入後にどの分野を深め、将来どう活かしたいのか」を、具体的かつ論理的に記述することが求められます。抽象的な熱意だけでなく、滋賀大学経済学部で学べる分野・カリキュラムに触れ、自分の関心と結びつけて書けると説得力が増します。成績証明書は準備に時間がかかることがあるため、早めに出身校へ発行を依頼しておきましょう。

たとえば、短大で会計や経営を学んだ受験生なら、「これまで学んだ実務的な知識を、経済学の理論的な枠組みから学び直したい」という軸を立て、滋賀大学経済学部で関心のある分野と結びつけて志望理由を組み立てます。書類は一度書いて終わりにせず、第三者に読んでもらって論理の飛躍や具体性の不足を指摘してもらい、何度も推敲することが、300点分を高得点で確保するコツです。

  • すべきこと:志望理由書を過去の学び→関心→志望分野→将来の流れで具体的に組み立て、推敲を重ねる
  • してはいけないこと:抽象的な熱意だけの志望理由書を提出し、書類300点で差をつけられないこと

経済学部の第2次選考(個人面接300点)|面接対策の進め方

経済学部の第2次選考は、第1次選考を通過した人を対象とする個人面接(300点)です。第1次選考の成績も加味して最終合格が決まる構造のため、面接での300点は最終合否を大きく左右します。面接では、志望動機や学修計画、これまでの学びについて問われるのが一般的で、出願書類に書いた内容との一貫性も見られます。

面接対策の基本は、「志望理由書の内容を、自分の言葉で深く語れるようにしておくこと」です。志望理由書に書いた志望動機や学修計画について、「なぜそう考えたのか」「具体的にどの分野に関心があるのか」を、口頭で掘り下げて説明できるよう準備します。想定される質問(志望動機、編入後に学びたいこと、これまでの学び、将来の展望、経済・社会への関心など)を洗い出し、それぞれに自分の経験を交えて答えられるように練習しておきましょう。

たとえば、面接官から「編入後に特に学びたい分野は何ですか」と問われたら、「短大で学んだ会計の知識を土台に、財務や企業分析の理論を深めたい。そのために○○の分野に関心がある」というように、過去の学びと結びつけて具体的に答えられると、志望の本気度と一貫性が伝わります。面接は「熱意」だけでなく「論理」と「準備の深さ」で差がつきます。模擬面接で場慣れしておくことも、本番で落ち着いて力を発揮するために有効です。

  • すべきこと:志望理由書の内容を口頭で深掘りできるよう準備し、想定問答と模擬面接で練習を重ねる
  • してはいけないこと:書類と面接の内容に食い違いを生じさせ、一貫性のなさで評価を下げること

経済学部の出願スケジュールと検定料|令和9年度の日程

経済学部の編入学試験は、令和9年度の場合、次のようなスケジュールで進みます。出願期間は令和8年8月下旬(8月20日〜26日)、第1次選考の通過発表は10月上旬(10月2日)、第2次選考の個人面接は10月中旬(10月10日)、最終合格発表は10月下旬(10月23日)という日程です。2段階選抜のため、出願から最終合格まで約2か月にわたる点が特徴です。志望する場合は、この時期感を目安に逆算して準備計画を立てましょう。

出願はインターネット出願のみで受け付けられます。出願にあたっては、志望理由書・成績証明書・TOEIC公式認定証などの書類を、出願期間内に不備なく提出する必要があります。検定料は、国立大学の編入学試験として一般的な30,000円程度が目安ですが、金額は年度により変わる可能性があるため、出願前に必ず募集要項で確認してください。書類は準備に時間がかかるものもあるため、早めに手配を進めておくことが肝心です。

  • すべきこと:令和9年度の日程(出願8月下旬・面接10月中旬・発表10月下旬)から逆算し、書類とTOEICを前倒しで用意する
  • してはいけないこと:インターネット出願の登録や書類手配を出願直前に始め、締切に間に合わなくなること

たとえば、令和9年度の経済学部編入を目指すなら、前年度中にTOEICのスコアを確保し、夏前までに志望理由書の初稿を仕上げ、8月の出願期間に間に合うよう成績証明書を取り寄せておく、という段取りが安全です。第1次選考の通過発表(10月上旬)から面接(10月中旬)までは日数が限られるため、第1次通過を待ってから面接対策を始めるのではなく、出願段階から並行して面接準備を進めておくと余裕を持って臨めます。

データサイエンス学部(第3年次)|高専生限定・募集5名の狭き門

滋賀大学データサイエンス学部は、データサイエンス学科の第3年次編入学試験を実施しています。最大の特徴は、出願対象が高等専門学校の卒業(見込み)者に限定されている点です。経済学部が幅広い経歴の受験生を対象とするのに対し、データサイエンス学部は高専生専用の編入枠であり、募集人員も一般型・推薦型あわせて5名という少人数の狭き門になっています。

データサイエンス学部の編入で最初に確認すべきは、「自分が出願対象に含まれるか」です。対象は高等専門学校の卒業(見込み)者に限られるため、4年制大学や短期大学、専門学校の在学者・卒業者は、原則として出願できません。この点は経済学部と大きく異なるため、「滋賀大学のデータサイエンスに編入したい」と考えている人は、まず自分が高専生(または高専卒業者)であるかを確認する必要があります。高専以外の出身者がデータサイエンスを学びたい場合は、一般選抜など別のルートを検討することになります。

たとえば、情報系の高専で学ぶ学生が、日本初のデータサイエンス学部でより専門的にデータ分析を学びたい、というのが典型的な志望ルートです。募集人員が5名と少ないため、一人ひとりの得点の重みが非常に大きく、わずかなミスが合否を分けます。「募集が少ないから無理」と諦めるのではなく、「限られた枠で確実に得点する」視点で、統計・英語・面接の各要素を丁寧に仕上げることが求められます。数値は年度で変わるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。

  • すべきこと:出願対象が高専卒業(見込み)者に限られることを確認し、少人数枠で確実に得点する準備をする
  • してはいけないこと:高専以外の出身者が出願できると誤解し、対象外のまま準備を進めること

データサイエンス学部の選抜区分|一般型と推薦型の違い

データサイエンス学部の第3年次編入には、一般型と推薦型の2つの選抜区分があります。一般型・推薦型あわせて募集人員は5名です。どちらの区分で出願するかによって、求められる要件や評価される要素が異なるため、自分がどちらの区分に該当するか、あるいはどちらを選ぶべきかを早めに見きわめることが重要です。

推薦型は、高等専門学校での成績が一定水準以上であることが条件になります。具体的には、第3学年・第4学年の成績席次が学科内で上位20%以内であることが求められます。学校長の推薦を受けて出願する形が一般的で、在学中の成績が優秀な高専生に向いた区分です。一方、一般型はこうした成績席次の条件がなく、統計検定2級のスコア評価が加わるなど、評価される要素が推薦型と異なります。自分の成績が推薦の条件を満たすなら推薦型、満たさない場合や統計の実力で勝負したい場合は一般型、というように使い分けることになります。

たとえば、高専で常に上位の成績を維持してきた学生なら、推薦型で出願することで在学成績の強みを活かせます。一方、成績席次が上位20%にわずかに届かないものの、統計検定2級を取得していて統計の実力に自信がある学生なら、一般型で統計のスコアを武器に勝負する、という選択が考えられます。どちらの区分が自分に有利かを、成績席次と統計検定の取得状況の両面から早めに判断しましょう。区分の詳細は年度で変わるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。

  • すべきこと:成績席次(上位20%以内か)と統計検定の取得状況から、一般型・推薦型のどちらが有利かを早めに判断する
  • してはいけないこと:区分ごとの要件を確認せず、自分に不利な区分で出願してしまうこと

データサイエンス学部の統計検定|スコア換算と準1級以上の扱い

データサイエンス学部の一般型の選考では、統計検定のスコアが評価対象になります。具体的には、統計検定2級のスコアを100点満点に換算して評価する仕組みです(この統計の評価は一般型のみ)。データサイエンスを学ぶうえで統計の基礎は不可欠であり、統計検定2級の取得は、編入対策であると同時に、編入後の学びの土台づくりにもなります。

統計検定については、上位級の合格者を優遇する扱いがある点も押さえておきましょう。統計検定準1級または1級(統計数理)に合格している場合は、100点満点として扱われるとされています。つまり、2級のスコアで勝負するよりも、準1級以上に合格していれば統計分野で満点を確保できることになります。統計に強い高専生であれば、準1級以上の取得を目指すことで、一般型の選考を有利に進められる可能性があります。

たとえば、統計に自信のある高専生が一般型で出願するなら、まず統計検定2級を確実に取得し、余裕があれば準1級にも挑戦して満点扱いを狙う、という戦略が有力です。統計検定は年に複数回受験機会があるため、編入試験の出願に間に合うよう、早めに受験計画を立てて合格を確保しておくことが大切です。統計検定は在学中の学習の成果を可視化できる資格でもあるため、高専の早い段階から準備を進めておくと、編入対策と学業の両面で有利になります。スコアの換算方法や優遇の扱いは年度で変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項でご確認ください。

  • すべきこと:一般型は統計検定2級を確実に取得し、余裕があれば準1級以上で満点扱いを狙う
  • してはいけないこと:統計検定の受験計画を後回しにし、出願に間に合うスコアを用意できないこと

データサイエンス学部の英語と数学口頭試問|対策の進め方

データサイエンス学部の選考では、統計に加えて英語と面接(数学の口頭試問)が課されます。英語は、TOEIC公開テストまたはTOEIC IPテストのスコアを100点満点に換算して評価します。面接では、数学に関する口頭試問と、志望理由書等の出願書類に基づく質問が行われます。統計・英語・面接(数学口頭試問)という3要素をバランスよく仕上げることが、少人数枠での合格につながります。

英語(TOEIC)については、経済学部と同様に早めのスコアメイクが重要です。ただし、データサイエンス学部ではTOEIC IPテストのスコアも認められる点が特徴で、受験機会を柔軟に確保しやすい面があります。数学の口頭試問については、国立高専機構のモデルコアカリキュラムの「数学」領域からの出題が想定されており、高専で学んだ数学の基礎(微積分・線形代数・確率統計など)を、口頭で説明できるレベルまで理解しておくことが求められます。単に解けるだけでなく、「なぜその解法になるのか」を言葉で説明する練習が有効です。

たとえば、口頭試問で微分の考え方や確率の基本について問われたとき、板書や口頭で筋道立てて説明できるよう、日頃から「解く」だけでなく「説明する」練習を重ねておきます。滋賀大学は口述試験の過去の出題例(数学の口頭試問)を公開している年もあるため、公開情報があれば確認し、出題の傾向と問われ方に慣れておくと安心です。英語スコアの確保、統計検定の取得、数学口頭試問の練習を並行して進め、3要素すべてで穴を作らないことが、5名枠を勝ち抜くカギになります。

  • すべきこと:TOEIC(IPも可)を早めに確保し、高専数学の基礎を口頭で説明できるレベルまで仕上げる
  • してはいけないこと:数学を「解けるから大丈夫」と油断し、口頭で説明する練習を怠ること

データサイエンス学部の出願スケジュール|経済学部より早い

データサイエンス学部の編入学試験は、経済学部よりかなり早い時期に実施されます。令和9年度の場合、出願期間は令和8年5月下旬(5月25日〜29日)、選考日は6月中旬(6月13日)、合格発表は6月中旬から下旬(6月19日)という日程です。経済学部が秋(出願8月・合格発表10月)であるのに対し、データサイエンス学部は初夏に一連の選考が完結するため、準備の逆算の起点がまったく異なります。

この日程の早さは、対策計画に大きく影響します。データサイエンス学部を志望する高専生は、統計検定2級(や準1級)の取得、TOEICのスコア確保を、5月の出願期間までに間に合わせる必要があります。統計検定もTOEICも、受験機会が限られるため、出願年の春までにスコアを確保するには、前年度中から計画的に受験を進めておくことが不可欠です。「編入試験の年になってから準備を始める」のでは、資格・スコアの取得が間に合わない恐れがあります。

  • すべきこと:初夏(令和9年度は出願5月下旬・合格発表6月下旬)の日程から逆算し、統計検定とTOEICを前年度中に確保する
  • してはいけないこと:経済学部と同じ秋のつもりで準備し、初夏の出願に資格・スコアが間に合わないこと

たとえば、高専4年生でデータサイエンス学部への編入を志すなら、4年生の間に統計検定2級を取得し、TOEICのスコアも確保しておき、5年生に上がった直後の5月の出願にスムーズに臨む、という段取りが理想です。出願はインターネット出願で受け付けられます。検定料など出願方法の詳細は年度で変わる可能性があるため、募集要項が公表されたら早めに確認し、余裕をもって手続きを進めましょう。

教育学部の扱い|編入学試験は実施していないとみられる

滋賀大学には、彦根キャンパスの経済学部・データサイエンス学部のほかに、大津キャンパスに教育学部があります。しかし、教育学部については、公式サイト上に編入学試験の記載が見当たりません。したがって、教育学部では編入学試験を実施していないとみられます。「滋賀大学の教育学部に編入して教員免許を取りたい」と考えている場合は、この点を早めに確認しておく必要があります。

ただし、「実施していないとみられる」というのは、あくまで公式サイト上に情報が見当たらないことに基づく判断です。募集の有無や実施状況は年度によって変わる可能性があります。教育学部を志望する場合は、実施していないと決めつけず、教育学部の教務係など担当窓口に直接問い合わせて、最新の募集状況を確認することを強くおすすめします。もし編入枠がなければ、一般選抜など別のルートで教育学部を目指すことになります。

たとえば、他大学で学びながら滋賀大学教育学部で教員を目指したいと考えている場合、まず教育学部の窓口に「編入学の募集があるか」を確認し、募集がなければ一般選抜での受験を検討する、という流れになります。教員養成系の学部は、単位認定や教職課程の履修の関係で編入生の受け入れが限定的なことも少なくありません。志望校選びの段階で「そもそも編入できるのか」を確かめておくことが、無駄のない準備につながります。

  • すべきこと:教育学部を志望する場合は窓口に編入募集の有無を確認し、なければ一般選抜など別ルートを検討する
  • してはいけないこと:「教育学部にも編入枠があるはず」と思い込み、確認せずに対策を始めること

経済学部とデータサイエンス学部の比較|どちらが自分向きか

滋賀大学の編入を検討するうえで、経済学部とデータサイエンス学部のどちらが自分に向いているかを見きわめることが大切です。両学部は同じ第3年次編入でも、対象者・選考内容・実施時期がまったく異なるため、自分の出身・強み・志望分野に照らして選ぶ必要があります。ここでは、両学部の違いを整理して、選び方の目安を示します。

  • 経済学部:対象は短大・高専・大学在学者など幅広い/選考はTOEIC+書類+面接の2段階/募集15名/秋実施
  • データサイエンス学部:対象は高専卒業(見込み)者に限定/選考は統計検定+TOEIC+数学口頭試問/募集5名/初夏実施

経済学部は、幅広い経歴の受験生が対象で、TOEICと出願書類・面接で選考されるため、英語と書類・面接の準備が中心になります。文系・社会科学系の学びを深めたい人や、高専以外の出身者にも門戸が開かれています。一方、データサイエンス学部は高専生専用の枠で、統計検定と数学の口頭試問が課されるため、統計・数学の実力が重視されます。理系・情報系の高専で学び、データ分析を専門的に学びたい人に向いています。募集人員も5名と少なく、経済学部(15名)より枠が小さい点も考慮が必要です。

たとえば、短大で経営を学び社会科学系に進みたい人は経済学部、情報系の高専で統計・プログラミングを学びデータサイエンスを極めたい人はデータサイエンス学部、というように、自分の出身と志望分野で自然に選択が分かれます。高専生の場合は、経済学部・データサイエンス学部の両方が対象になり得るため、どちらで自分の強みを活かせるかをよく考えて選びましょう。志望学部を一つに定め、その選考に集中することが、限られた準備期間を有効に使うコツです。

単位認定と卒業までの注意点|認定数で在学年数が変わる

編入後に見落としがちなのが、単位認定と卒業までの見通しです。滋賀大学では、各学部の規程に基づき、編入生がこれまで修得した単位を個別に審査して認定します。認定される単位数が多ければ、編入後に履修すべき科目が減り、標準的な年限での卒業が現実的になります。逆に認定単位が少ないと、履修すべき科目が増え、想定より卒業に時間がかかることがあります。

単位認定の具体的な基準は、両学部とも公式ページ上に詳細まで明記されていないことが多く、出願前や合格後に、大学の入試課や学部事務に個別に確認することが重要です。特に、出身校での学修内容が志望学部の教育課程と大きく異なる場合、専門科目を積み直す必要が生じ、卒業までの年数が延びる可能性があります。データサイエンス学部では、統計・数学・情報の基礎が編入後の学びに直結するため、高専在学中からこれらの基礎を固めておくことが、編入後の学修の質を左右します。

たとえば、情報系の高専からデータサイエンス学部に編入する場合は関連単位が認定されやすい一方、系統の異なる分野からの編入は基礎から積み直す負担が大きくなります。経済学部でも、商学・経営系からの編入なら関連科目が認定されやすいなど、出身分野との親和性が単位認定に影響します。単位認定は合否と同じくらい、編入後の生活を左右する重要な要素です。出願前に見通しを確認しておきましょう。

  • すべきこと:出身校と志望学部の系統が合うか確認し、単位認定と卒業年限の見通しを出願前に把握する
  • してはいけないこと:合格だけを目標にし、認定単位を確認せずに編入後の卒業計画で苦労すること

いつから対策を始めるべきか|学習スケジュールの組み方

滋賀大学の編入対策は、「いつから始めるか」で到達度が大きく変わります。経済学部はTOEICが第1次選考の要、データサイエンス学部は統計検定とTOEICが選考の柱であり、いずれもスコアや資格が伸びるまでに時間がかかるため、早いスタートが決定的に有利です。理想は、志望学部の試験月から逆算して、1年から1年半前に準備に着手することです。学部によって実施時期が大きく異なる点に注意しましょう。

経済学部(秋実施)を志望する場合は、前年の冬にTOEICの学習を開始し、春から夏にかけて複数回受験して提出スコアを確保、並行して志望理由書を練り上げ、8月の出願に臨みます。第1次通過発表(10月上旬)から面接(10月中旬)までは日数が短いため、出願段階から面接準備も進めておきます。データサイエンス学部(初夏実施)を志望する高専生は、前年度中に統計検定2級(や準1級)とTOEICのスコアを確保し、数学口頭試問の練習を重ねて、5月の出願に間に合わせる必要があります。

  • 経済学部:1年前からTOEIC学習開始→春〜夏に複数回受験→夏に志望理由書完成→8月出願→出願後に面接準備
  • データサイエンス学部:前年度中に統計検定2級(準1級)とTOEIC確保→数学口頭試問の練習→5月出願

もちろん、着手が試験直前になった場合でも、志望学部の選考方式を正しく特定し、優先順位をつけて集中的に取り組めば間に合う場合もあります。大切なのは、残された期間で「何を・どの順で」やるかを明確にすることです。TOEICや統計検定のスコアの目処が立たない、数学口頭試問の対策法が分からないといった悩みがある場合は、大学編入を専門とするプロに相談し、自分の立場と残り期間に合った学習計画を一緒に設計するのも有効な選択肢です。

立場別の戦略|短大生・大学在学生・高専生・社会人

滋賀大学の編入は、受験生の立場によって取るべき戦略が変わります。特に、データサイエンス学部が高専生限定である点が、立場による選択肢の違いを生みます。自分がどの立場に当てはまるかを踏まえて、狙える学部と最優先の準備要素を見きわめましょう。ここでは代表的な立場について、押さえておきたいポイントを整理します。

  • 短大生・専門学校生:経済学部が主な対象。TOEICと出願書類・面接の準備が中心(データサイエンス学部は対象外)
  • 大学在学生:経済学部が対象。「2年以上在学かつ62単位以上」の資格を確認し、TOEIC・書類を整える
  • 高専生:経済学部・データサイエンス学部の両方が対象になり得る。統計・数学が強ければデータサイエンス学部が有力
  • 社会人・有資格者:経済学部の学士要件などに該当するかを確認し、志望動機と学修計画を明確にする

短大生・専門学校生・大学在学生は、データサイエンス学部が高専生限定であるため、実質的に経済学部が志望先になります。TOEICのスコアメイクを早めに進めつつ、出願書類と面接の準備を並行するのが基本戦略です。高専生は、経済学部とデータサイエンス学部の両方が視野に入ります。統計・数学に強く、データ分析を専門的に学びたいならデータサイエンス学部、社会科学系に進みたいなら経済学部、というように、自分の強みと志望分野で選びます。

たとえば、情報系の高専で統計・プログラミングを学んできた学生なら、統計検定2級を取得してデータサイエンス学部の一般型で勝負する、という戦略が有力です。一方、成績が上位20%以内なら推薦型も選択肢になります。文系短大生で社会科学を学びたいなら、経済学部でTOEICと志望理由書を磨きます。自分の立場に合った戦略を早く定めることが、限られた準備期間を有効に使うコツです。

よくある失敗と回避策|編入準備でつまずくポイント

滋賀大学の編入準備でよくある失敗の第一は、データサイエンス学部の出願対象が高専生限定であることを知らずに準備を進めることです。「日本初のデータサイエンス学部に編入したい」と考えても、高専以外の出身者は原則出願できません。回避策は、志望を固める段階で出願対象を確認し、高専生以外がデータサイエンスを学びたい場合は一般選抜など別ルートを検討することです。

第二の失敗は、経済学部で第1次選考(TOEIC+書類)の重要性を軽視することです。経済学部は2段階選抜であり、第1次を通過しなければ面接に進めません。TOEICと出願書類の準備を後回しにして面接対策ばかりに気を取られると、そもそも面接にたどり着けない事態になりかねません。第1次選考の500点(TOEIC200点+書類300点)を確実に通過することを最優先に、TOEICのスコアメイクと志望理由書の作り込みを早めに進める必要があります。

第三の失敗は、学部ごとの実施時期の違いを見落とすことです。経済学部は秋、データサイエンス学部は初夏と、出願・選考の時期が大きく異なります。データサイエンス学部を経済学部と同じ秋のつもりで準備すると、統計検定やTOEICのスコアが5月の出願に間に合わない恐れがあります。志望学部の実施時期を早めに確認し、必要な資格・スコアの取得を逆算して計画することが、つまずきを防ぐカギです。

  • すべきこと:出願対象・2段階選抜の構造・学部別の実施時期を、出願前に一次情報で一つずつ確認する
  • してはいけないこと:古い情報や思い込みで準備し、対象外・時期ずれ・第1次落ちといった失敗を招くこと

併願校の考え方|日程と選考科目で組み合わせる

編入は、一つの大学に絞るよりも、日程や選考科目が両立する複数校を併願することで合格の可能性を広げられます。滋賀大学の場合、経済学部は秋、データサイエンス学部は初夏と実施時期が分かれるため、他大学の編入試験とどう組み合わせるかは、まず試験日の重複を避けることが第一の条件になります。志望校群の試験日を一覧にして、両立できる組み合わせを探しましょう。

併願で有利なのは、選考科目の系統が近い大学を選ぶことです。経済学部でTOEICと書類・面接が課されるなら、同じくTOEICと書類・面接、あるいは経済系の専門を課す他大学の経済・経営系学部を併願すれば、対策を共有できて効率的です。データサイエンス学部を志望する高専生なら、同じく高専生を対象に統計・数学・英語を課す他大学の情報・データ系学部を、日程が合う範囲で併願するのが現実的です。TOEICは複数校で使い回せるため、早期のスコア確保は併願戦略でも大きな利点になります。

たとえば、情報系の高専生がデータサイエンス学部を軸にする場合、統計・数学・英語で対策を共有できる他大学の情報系編入を、試験日が重ならない範囲で併願します。経済系を志望するなら、TOEICと志望理由書を活かせる他大学の経済・経営系学部を組み合わせます。併願は保険であると同時に実戦経験にもなりますが、本命への集中とのバランスを保つことが大切です。無計画に併願を増やすと、準備が分散して共倒れになりかねません。

  • すべきこと:試験日が両立し、選考科目の系統が近い大学を併願先に選び、TOEICや統計の準備を使い回す
  • してはいけないこと:日程や科目を考えずに併願を増やし、本命の対策が薄まること

難易度と倍率の考え方|数字に振り回されないために

滋賀大学の編入の難易度を考えるうえで、募集人員や倍率の数字だけに振り回されないことが大切です。経済学部は15名、データサイエンス学部は一般型・推薦型あわせて5名と、特にデータサイエンス学部は少人数の狭き門です。募集人員が少ないほど一人ひとりの得点の重みが増し、わずかなミスが合否を分けやすくなります。「募集が少ないから無理」と諦めるのではなく、「限られた枠で確実に得点する」視点で準備するほうが実践的です。

倍率は年度・学部・区分によって大きく変動します。志願者が集中する年もあれば、比較的落ち着く年もあり、事前に正確な倍率を読むことはできません。過去の志願者数・合格者数を参考にして現実的な難易度感をつかむことは有効ですが、数字はあくまで参考です。重要なのは、倍率に一喜一憂するのではなく、選考科目で合格ラインを上回る得点力を身につけることに集中することです。

たとえばデータサイエンス学部の場合、統計検定・TOEIC・数学口頭試問の出来がそのまま合否に反映されます。倍率が高いか低いかを気にするより、統計検定2級(や準1級)を確実に取得し、TOEICを目標ラインまで引き上げ、数学口頭試問で落ち着いて説明できる力を磨くことに集中したほうが、合格可能性は着実に高まります。少人数枠の学部ほど「上位で確実に合格する」ことを目標に、基礎の取りこぼしをなくす学習を心がけましょう。

  • すべきこと:過去実績を参考にしつつ、「上位で確実に合格する」得点力の獲得を目標に据える
  • してはいけないこと:倍率や募集人員の数字だけで難易/易を判断し、得点力の積み上げを軽視すること

情報収集と出願準備の進め方|一次情報を軸に動く

滋賀大学の編入は、経済学部の2段階選抜、データサイエンス学部の高専生限定選抜、教育学部の実施状況など、学部ごとに事情が細かく分かれています。正確な情報をどれだけ早く集められるかが準備の質を左右します。情報収集の基本は、まとめサイトや口コミよりも、大学が公式に公開する一次情報(各学部の入試情報ページ、学生募集要項)を軸に据えることです。滋賀大学は令和9年度の経済学部・データサイエンス学部の募集要項を公式サイトで公開しているため、最終判断は必ずこの一次情報で行いましょう。

出願準備の実務では、やるべきことをチェックリスト化して漏れを防ぐのが有効です。志望学部の選考方式の確認、出願資格(高専限定か否か)の特定、TOEICの受験・スコア取得、(データサイエンス学部なら)統計検定の取得、志望理由書や成績証明書など必要書類の手配、インターネット出願の登録と検定料の支払い——これらを試験月から逆算して並べ、一つずつ潰していきます。成績証明書は発行までに時間がかかることがあるため、早めに動くことが肝心です。

たとえば、経済学部を志望する大学在学生なら、まず自分の修得単位数が出願資格を満たすかを成績表で確認し、TOEICのスコア確保を先行させ、志望理由書の作成と成績証明書の発行依頼を並行して進めます。データサイエンス学部を志望する高専生なら、統計検定とTOEICのスコアを前年度中に確保し、数学口頭試問の練習を重ねます。情報を早く正確に押さえ、書類・スコアの準備を前倒しで進める人ほど、直前期に慌てず本来の対策に集中できます。

  • すべきこと:令和9年度の一次情報を軸に集め、出願タスクをチェックリスト化して前倒しで進める
  • してはいけないこと:古い情報を鵜呑みにし、証明書の手配や資格確認、スコア取得を後回しにすること

編入後の学生生活と学び直しのポイント|合格後を見据える

編入は合格がゴールではなく、編入後にどれだけ学びを深められるかが本当の目的です。滋賀大学に第3年次で編入すると、多くの場合、2年間で卒業に必要な単位を積み上げていくことになります。1年次から入学した学生がすでに履修している専門科目に途中から合流する形になるため、編入後の最初の学期は学習ペースをつかむまで負荷が高くなりやすい点を、あらかじめ理解しておくことが大切です。

スムーズに学び直すためのポイントは、「入学前に基礎を固めておくこと」と「入学後に早めに相談先を見つけること」の2つです。編入試験の対策で学んだ内容は、そのまま編入後の授業の土台になります。経済学部なら経済学の基礎、データサイエンス学部なら統計・数学・プログラミングの基礎を、合格から入学までの期間に総復習しておくと、入学後の授業についていきやすくなります。入学後は、指導教員やゼミ・研究室の担当教員、先輩の編入生などに早めに相談し、履修計画や研究テーマの選び方についてアドバイスをもらうと安心です。

たとえば、データサイエンス学部に編入した高専生が卒業研究で機械学習を扱いたい場合、入学前に統計と線形代数、プログラミングの基礎を復習しておくと、研究室配属後のスタートが有利になります。経済学部では、計量経済学やデータ分析を扱う科目が増えているため、統計の基礎を固めておくと学びの幅が広がります。合格後の時間を有効に使い、編入後を見据えた準備をしておくことが、単位認定の面でも学習面でも、無理のない学生生活につながります。

  • すべきこと:合格から入学までに既習内容を総復習し、入学後は早めに教員・先輩へ相談して履修計画を整える
  • してはいけないこと:合格で満足して準備を止め、途中合流の負荷を軽視したまま入学を迎えること

よくある質問

Q1. 滋賀大学はどの学部で編入学試験を実施していますか?
A1. 経済学部(総合経済学科・第3年次編入)とデータサイエンス学部(データサイエンス学科・第3年次編入)で実施しています。教育学部は公式に編入の記載が見当たらず、実施していないとみられます。教育学部を志望する場合は担当窓口に確認してください。実施状況は年度で変わる可能性があるため、最新の募集要項で必ず確認しましょう。

Q2. データサイエンス学部は高専生以外でも受験できますか?
A2. 令和9年度の要項でも、出願対象は高等専門学校の卒業(見込み)者に限定されています。4年制大学・短期大学・専門学校の在学者・卒業者は原則として出願できません。高専以外の出身者がデータサイエンスを学びたい場合は、一般選抜など別のルートを検討してください。

Q3. 経済学部の第1次選考に落ちると面接は受けられませんか?
A3. その通りです。経済学部は2段階選抜で、第1次選考(TOEIC200点+出願書類300点の計500点)を通過した人のみが、第2次選考の個人面接(300点)に進みます。第1次で不合格となると面接には進めないため、TOEICと出願書類の準備が合否の入口を握ります。

Q4. データサイエンス学部の推薦型はどのような条件ですか?
A4. 高等専門学校での第3学年・第4学年の成績席次が学科内で上位20%以内であることが条件とされています。学校長の推薦を受けて出願する形が一般的です。この条件を満たさない場合や統計の実力で勝負したい場合は、一般型(統計検定2級のスコア評価あり)を選ぶことになります。

Q5. データサイエンス学部の統計検定はどう評価されますか?
A5. 一般型では統計検定2級のスコアを100点満点に換算して評価します。統計検定準1級または1級(統計数理)に合格している場合は100点満点として扱われるとされています。統計に強い高専生は、準1級以上の取得で統計分野の満点を狙えます。評価方法は年度で変わる可能性があるため、最新の要項で確認してください。

Q6. 経済学部とデータサイエンス学部の試験時期はいつですか?
A6. 令和9年度の場合、経済学部は出願が令和8年8月下旬、面接が10月中旬、最終合格発表が10月下旬です。データサイエンス学部は出願が令和8年5月下旬、選考日が6月中旬、合格発表が6月中旬から下旬で、経済学部よりかなり早い時期に実施されます。志望学部の時期から逆算して準備しましょう。

Q7. 検定料や単位認定はどうなっていますか?
A7. 検定料は国立大学の編入学試験として一般的な30,000円程度が目安ですが、年度・学部で異なる可能性があるため募集要項でご確認ください。単位認定は各学部の規程に基づき個別審査され、認定単位数によっては卒業に想定より時間がかかる場合があります。出願前に系統の一致や認定見込みを確認しておくと安心です。

まとめ

滋賀大学の編入学試験は、学部ごとの制度の違いを正しく押さえることが合格への第一歩です。押さえるべき要点は3つあります。第一に、編入を実施しているのは経済学部とデータサイエンス学部で、教育学部は実施していないとみられる点。第二に、経済学部はTOEIC(200点)+出願書類(300点)の第1次選考を通過した人だけが個人面接(300点)に進む2段階選抜で、募集15名・秋実施である点。第三に、データサイエンス学部は高専生限定・募集5名の狭き門で、統計検定・TOEIC・数学口頭試問により初夏に選考される点です。

合格への近道は、志望学部を一つに定め、その出願資格・選考方式・配点・実施時期を令和9年度の一次情報で早めに確認し、それに合わせて対策を集中することです。数値や日程は年度で変わるため、必ず志望学部の最新の学生募集要項でご確認ください。準備の方向に迷ったら、一人で抱え込まず、大学編入を専門とするプロに早めに相談することをおすすめします。

監修者:スプリング・オンライン家庭教師 編集部
執筆者:スプリング・オンライン家庭教師 編集部

※本記事は滋賀大学が公開する令和9年度の各学部の入試情報・学生募集要項をもとに作成しています。募集人員・選考科目・配点・日程・検定料などは年度によって変更される場合があります。出願にあたっては、必ず志望学部の最新の学生募集要項でご確認ください。

この記事の監修・執筆者

春山 雅人スプリング・オンライン 大学編入指導講師

短期大学から筑波大学へ編入。その後、法学政治学研究科へ進学。自身の編入経験に基づく指導で、多数の大学編入試験合格者を輩出している。運営会社: 株式会社スプリングナレッジ(スプリング・オンライン家庭教師運営元)。運営者情報はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次