大学編入できる大学一覧とは、2年次・3年次の編入学試験を実施している大学を、設置区分(国公立・私立)や募集学部ごとに整理したリストのことです。この記事では2026年時点の最新情報をもとに一覧と選び方をまとめています。
「大学編入できる大学って、結局どこ?」——3年次編入・2年次編入・4年次(学士)編入では対象となる大学がまったく異なり、しかも毎年募集内容が変わります。この記事では、国公立・私立それぞれの3年次編入・2年次編入の実施大学を整理し、編入コンパス編集部が学年別・地域別・文理別に読み解きます。「自分の状況でどこを受けられるのか」の土台となる一覧を提供します。
大学編入には「学年」による3つの種類がある
「大学編入」とひとくくりに語られがちですが、実際には編入する学年によって対象大学・試験科目・難易度が大きく異なります。まず全体像を整理しましょう。
| 編入区分 | 主な対象者 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2年次編入 | 短大卒、高専生、大学1年生など | 実施大学・学部が少なく難易度が高い傾向。募集人数も少数 |
| 3年次編入 | 短大卒、専門学校卒(専門士)、高専卒、他大学在学・卒業者など | 編入の中心的なルート。国公立・私立ともに実施校が多い |
| 4年次編入・学士編入 | 四大卒業者(学士取得者) | 大学院に近い性質を持つ場合もある。医学部学士編入など特殊な制度を含む |
本記事では、このうち募集数・情報ニーズともに多い3年次編入・2年次編入を中心に、実際に編入学試験を実施している大学を整理します。なお掲載大学・学部は変更されることが多いため、受験を検討する際は必ず志望大学の最新の学生募集要項で確認してください。
3年次編入を実施している国公立大学一覧
国公立大学は私立大学と比べて、他大学・高専・短大からの編入学試験を実施している学部が多い傾向にあります。代表的な実施大学は以下のとおりです。
| 大学 | 実施学部の例 |
|---|---|
| 筑波大学 | 生命環境学群、理工学群、情報学群、社会・国際学群 など |
| 東北大学 | 経済学部、理学部、工学部 |
| 京都大学 | 法学部、経済学部、教育学部 |
| 大阪大学 | 人間科学部、外国語学部、法学部、経済学部、工学部、基礎工学部 |
| 名古屋大学 | 情報学部、文学部、法学部、教育学部、経済学部、工学部 |
| 神戸大学 | 文学部、法学部、経営学部、工学部、理学部、国際人間科学部、農学部 |
| 九州大学 | 学部により実施(年度で変動) |
| 横浜国立大学 | 学部により実施 |
| 広島大学 | 学部により実施 |
| 岡山大学 | 理学部 など |
| 一橋大学 | 学部により実施 |
| 新潟大学・埼玉大学・千葉大学・宇都宮大学・秋田大学・岩手大学・滋賀大学・長崎大学・愛媛大学 | 各大学の一部学部で実施 |
東北大学の経済学部は募集人員20名と門戸が広く、国公立の中でも編入学試験のボリュームゾーンとして知られています。一方、筑波大学は学類によって若干名〜10名程度と幅があり、学類ごとの募集人員の確認が欠かせません。
2027年度入試では、香川大学経済学部、岡山大学理学部、三重大学工学部、北見工業大学工学部、神戸大学理学部などでも3年次編入の実施が予定されており、実施校は固定ではなく年度ごとに変動する点に注意が必要です。
3年次編入を実施している私立大学一覧
私立大学は国公立に比べて編入学試験を実施する学部数は少なめですが、難関私立を含め幅広い大学で募集があります。
| エリア | 大学 |
|---|---|
| 関東 | 早稲田大学、慶應義塾大学(経済学部など)、上智大学、中央大学、法政大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、学習院大学、日本大学 |
| 関西 | 同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、龍谷大学 |
| その他地域 | 南山大学(愛知)、福岡大学(福岡) など |
上智大学は神学部・文学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・総合グローバル学部・理工学部と、私立の中でも実施学部数が多い大学のひとつです。早稲田大学は文学部・法学部・基幹理工学部・創造理工学部など学部により選考方法や科目が大きく異なるため、学部単位での情報収集が必須です。
龍谷大学のように、仏教学部・地球環境科学部地理学科・社会福祉学部など特色ある学部で編入を実施している大学もあり、「有名大学かどうか」だけでなく「自分の学びたい分野を持つ大学かどうか」で探すことも重要です。
2年次編入を実施している大学一覧
2年次編入は3年次編入に比べて実施大学・学部が少なく、難易度が高い傾向にあります。募集人数が一桁というケースも珍しくありません。
| 大学 | 実施学部の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 北海道大学 | 法学部、医学部医学科(学位取得者対象) | 旧帝大で唯一、大学1年生でも出願可能な2年次編入を実施。出願100名以上に対し合格10名程度と高難度 |
| 愛媛大学 | 教育学部、理学部、農学部 | 学部ごとに異なる試験科目 |
| 徳島大学 | 歯学部 | 国公立歯学部で2年次編入を実施するのは徳島大学・新潟大学・岡山大学など少数 |
| 慶應義塾大学 | 文学部、経済学部、法学部、商学部、理工学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部 | 私立の中では実施学部数が多い |
| 法政大学 | 各学部 | 学部によっては2年次編入の募集人数が3年次編入より多いケースもある |
| 青山学院大学 | 文学部(英米文学科、フランス文学科、史学科)、教育人間科学部(教育学科、心理学科) | 年度により実施状況が変動するため要確認 |
2年次編入は「大学1年生からのやり直し」を検討する層にも門戸が開かれている点が特徴です。ただし募集自体が3年次編入より少ないため、志望校を早期に絞り込み、対策期間を長く確保することが合格の鍵になります。
4年次編入・学士編入の特徴
4年次編入(学士編入)は、四年制大学を卒業し学士の学位を持つ人を対象とした制度です。一般的な3年次・2年次編入とは性質が異なり、代表例として医学部の学士編入学制度があります。
- 対象: 四大卒業者(学士取得者)、または卒業見込みの者
- 代表例: 医学部医学科の学士編入学(2年次または3年次への編入という位置づけの大学が多い)
- 注意点: 「4年次編入」という名称でも、実際の編入学年は大学により異なる。名称だけで判断せず募集要項の学年表記を必ず確認する
医学部学士編入は募集人員が非常に少なく、倍率も高い狭き門です。専門性が高い制度のため、本記事で扱う一般編入とは別に、志望大学ごとの専門情報を集めることをおすすめします。
国立大学と私立大学、編入のしやすさに違いはある?
「国立と私立、どちらが編入しやすいか」は一概には言えませんが、傾向として次のような違いがあります。
| 国公立大学 | 私立大学 | |
|---|---|---|
| 実施学部の広さ | 比較的多くの学部で実施 | 大学・学部によりばらつきが大きい |
| 試験科目 | 英語+専門科目+小論文/面接が中心 | 大学により英語外部試験(TOEIC等)を活用するケースも |
| 倍率の傾向 | 募集人員が多い学部は倍率が落ち着く傾向 | 知名度の高い大学・学部は倍率が高くなりやすい |
一般的な傾向として、国公立大学は募集人員を明確に定めている学部が多く、対策の計画が立てやすい一方、専門科目の出題難易度は高くなりがちです。私立大学は英語外部検定を活用する大学が増えており、英語力を早期に固めておくことが有利に働きます。
文系・理系で編入のしやすさは変わるのか
文系・理系という軸でも、編入学試験の実施状況には違いが見られます。
- 文系: 法学部・経済学部・文学部などで実施校数が多く、選択肢が豊富。小論文や専門科目(法学・経済学など)の対策が中心
- 理系: 工学部・理学部などで実施されるが、実験・実習科目の単位認定の兼ね合いから、大学によっては編入後の年限が伸びるケースもある
理系学部への編入を検討する場合は、単位認定の仕組みが文系以上に複雑になりやすいため、出願前に編入後の履修計画まで大学に確認しておくと安心です。
通信制大学・専門学校からの編入
四年制大学以外からの編入ルートとして、通信制大学や専門学校からの編入も広く行われています。
専門学校卒業者(専門士)からの編入については、受験資格・対策法を 「専門学校から大学編入は難しい?合格できる大学一覧と対策法」 で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
通信制大学からの2年次編入は、実施大学が31校ほど確認されており、働きながら学び直したい社会人にも選ばれているルートです。通信制大学経由の編入は、四大在学中の編入とは出願書類や単位認定の扱いが異なる場合があるため、個別に確認しておきましょう。
社会人・短大生の編入
社会人や短大卒業者も、多くの大学で編入学試験の対象になっています。
- 短大卒業者: 専門学校卒業者と同様、多くの大学で3年次編入の受験資格を満たす(短期大学士の取得が前提となることが多い)
- 社会人: 年齢制限を設けない大学がほとんどだが、出願時に職務経歴・志望理由を厚く問われる傾向がある
社会人が編入を目指す場合、仕事との両立が最大の課題になります。学習計画を無理なく設計するためにも、早い段階で情報収集と対策のスケジューリングを行うことが重要です。
大学編入できる大学の正しい探し方
編入学試験の実施状況は年度によって変わるため、一覧記事だけを鵜呑みにせず、必ず複数の方法で情報を突き合わせることが重要です。
- 志望大学の公式サイトで「編入学試験」ページを確認する。最も正確で最新の情報源。募集要項PDFには受験資格・科目・日程・募集人員が明記されている
- 編入学制度のある大学を横断検索できるサービスを使う。実施校の当たりをつける段階で有効だが、最終確認は必ず大学公式サイトで行う
- 前年度の実施状況と当年度の変更点を比較する。前年は実施していても、次年度は休止・定員変更となるケースがある
- 編入予備校や専門メディアの一覧記事で相場観をつかむ。ただし情報の更新時期に差があるため、日付を必ず確認する
特に注意したいのが「今年掲載されている一覧に載っているからといって、来年も同じ内容で実施されるとは限らない」という点です。国公立大学であっても、学部の改組や定員見直しにより、編入学試験の実施自体が取りやめられることがあります(改組により募集停止となる例も実際にあります)。志望校が決まったら、出願直前だけでなく、対策を始める段階から公式情報を継続的にチェックする習慣をつけましょう。
編入試験の科目・出題傾向の全体像
大学・学部によって差はあるものの、編入学試験の科目には共通する型があります。
| 科目 | 内容の傾向 |
|---|---|
| 英語 | 大学独自の筆記試験、またはTOEIC/TOEFLなど外部検定スコアの提出。近年は外部検定活用の大学が増加傾向 |
| 専門科目 | 学部の基礎知識を問う筆記試験(経済学部なら経済学、法学部なら法学など) |
| 小論文 | 学部によっては専門科目と一体化した「専門小論文」の形式をとることもある |
| 面接・口述試験 | 志望理由書に基づいて実施されることが多く、学びたいテーマの明確さが問われる |
| 志望理由書 | 出願書類として提出。面接の土台になるため、内容の一貫性が重要 |
専門科目の出題範囲は学部によって大きく異なるため、「どの大学を受けるか」が決まった時点で、なるべく早く過去問を入手し出題傾向を把握することが対策の第一歩になります。
合格までのスケジュールと出願準備
編入学試験の多くは、大学入学共通テストとは異なる独自のスケジュールで実施されます。一般的なモデルケースは次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 対策開始期 | 志望大学の一覧から候補を洗い出し、募集要項で受験資格を確認。英語(TOEIC等)の学習を開始 |
| 志望校絞り込み期 | 過去問を入手し、専門科目・小論文の対策を本格化。志望理由書の下書きを開始 |
| 出願直前期 | TOEIC等のスコアを確定させ、志望理由書を仕上げる。模擬面接で実践練習 |
| 試験期 | 多くの大学で7月〜11月ごろに実施。大学により時期が異なるため併願可否も含めて確認する |
複数校を併願する場合、試験日程が重なっていないかの確認も欠かせません。志望順位の高い大学から日程を押さえ、逆算してスケジュールを組み立てましょう。
一覧を見るときに気をつけたい注意点
- 「実施実績あり」と「今年も実施」は別: 過去に実施していても、当該年度は休止することがある
- 募集人員は「若干名」表記に注意: 若干名は1〜数名を意味することが多く、実質的な難易度は数字以上に高い場合がある
- 学部内でもコース・専攻により条件が異なる: 同じ学部でも学科・コースによって募集の有無や科目が違うことがある
- 受験資格の細部を必ず確認する: 「大学2年次修了(見込み)」「62単位以上修得」など、大学ごとに独自の条件が設定されている
一覧はあくまで「どこを調べればよいか」の入り口です。最終的な判断は、必ず志望大学の公式情報にあたって行ってください。
一覧を見た後、何から始めればいいか
ここまでの一覧を見て「受けられそうな大学が複数ある」と分かった段階で、次に取り組むべきことを整理します。
- 気になる大学3〜5校の募集要項をダウンロードし、受験資格・科目・日程を比較表にまとめる
- 各大学の過去問の有無・入手方法を調べる(大学窓口での配布、生協での販売、非公開の場合は出題傾向の予測が必要)
- 英語力(TOEIC/TOEFL等)を測定し、必要スコアとのギャップを把握する
- 専門科目の基礎知識のインプットを開始する
- 志望理由書の骨子(学びたいこと・きっかけ・将来像)を書き出してみる
特に情報収集の初期段階でつまずきやすいのが、「自分の状況(専門学校卒/短大卒/在学中の大学など)でどの大学を受験できるのか」の判断です。この判断を誤ると、対策を始めてから受験資格を満たしていないことが分かり、時間を無駄にしてしまうこともあります。迷ったら早めに編入試験に詳しい第三者に相談し、志望校選定の段階から一緒に整理してもらうのが遠回りを避ける近道です。
主要大学ごとの編入試験の特徴
一覧だけでは分かりにくい、代表的な大学の編入試験の特徴を個別に見ていきましょう。
筑波大学
筑波大学は学類制を採用しており、生命環境学群・理工学群・情報学群・社会・国際学群など幅広い学群で3年次編入を実施しています。募集人員は学類によって「若干名」から「10名程度」まで幅があり、社会・国際学群社会学類のように毎年一定の募集を続けている学類もあれば、年度によって実施の有無が変わる学類もあります。専門科目の出題は学類ごとに大きく異なるため、志望する学類の過去問を早期に入手することが対策の第一歩です。
東北大学
東北大学は経済学部・理学部・工学部で編入学試験を実施しており、なかでも経済学部は募集人員20名と、国公立大学の中でも比較的門戸が広いことで知られています。工学部は学科によって募集人員・試験科目が異なるため、学科単位での情報収集が欠かせません。理学部は専門科目の難易度が高く、早期からの基礎固めが重要になります。
早稲田大学
早稲田大学は文学部・法学部・基幹理工学部・創造理工学部などで編入学試験を実施しています。私立大学のなかでも知名度が高く、志望者が多い分、倍率は高めに推移する傾向があります。学部ごとに選考方法(筆記試験中心か、書類・面接重視か)が大きく異なるため、学部別の情報収集が合否を左右します。
慶應義塾大学
慶應義塾大学は経済学部の3年次編入に加え、文学部・法学部・商学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部など、2年次編入を含めて実施学部数が私立の中でも多い大学です。学部により求められる英語力の水準が異なり、TOEICやTOEFLのスコア基準を設けている学部もあります。
上智大学
上智大学は神学部・文学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・総合グローバル学部・理工学部と、私立大学のなかでも特に実施学部数が多いことが特徴です。国際色の強い大学であり、外国語学部などでは語学力を重視した出題傾向が見られます。
中央大学
中央大学は経済学部・法学部・文学部などで編入学試験を実施しています。法学部は同大学の看板学部のひとつで、法律系の専門科目を重視した出題が特徴です。文学部は専攻によって試験内容が異なるため、志望専攻ごとの確認が必要です。
同志社大学・立命館大学
関西の難関私立として知られる同志社大学・立命館大学も、複数学部で編入学試験を実施しています。関西エリアで編入を目指す場合、この2校に加えて関西大学・関西学院大学・龍谷大学を含めた「関関同立+龍谷」で選択肢を比較検討するのが一般的な進め方です。
龍谷大学
龍谷大学は仏教学部・地球環境科学部地理学科・社会福祉学部など、他大学にはあまり見られない特色ある学部で編入学試験を実施しています。知名度だけでなく、学びたい専門分野との一致度で志望校を選ぶ好例といえます。
高専生の大学編入という選択肢
高等専門学校(高専)の学生は、5年間の課程を修了することで大学の3年次編入試験の受験資格を得られます。工学系を中心に、高専からの編入は歴史が長く、多くの国立大学工学部が高専卒業者向けの編入枠を設けています。
- 高専生は在学中に実験・実習を通じた専門知識を身につけているため、専門科目試験で強みを発揮しやすい
- 一方で、大学入学共通テストを経験していないため、英語や数学の出題形式に慣れる対策が必要になることが多い
- 高専からの編入実績が豊富な大学(東北大学工学部など)は、過去問や対策情報が比較的入手しやすい
高専生の場合、在学中の成績(特に専門科目の評定)が出願時に重視される大学もあるため、早い学年から日々の授業に真剣に取り組むこと自体が編入対策につながります。
編入学試験と一般入試の違い
編入学試験は、高校生が受ける一般入試(大学入学共通テストや個別学力試験)とは制度も対策の方向性も大きく異なります。
| 一般入試 | 編入学試験 | |
|---|---|---|
| 受験科目数 | 3〜5科目程度が一般的 | 英語+専門科目+小論文/面接など少数科目に集中 |
| 出題範囲 | 高校の学習指導要領に準拠 | 大学の専門分野の基礎知識まで踏み込む |
| 情報の入手しやすさ | 過去問・対策本が豊富 | 大学・学部により過去問が非公開の場合もあり、情報収集力が問われる |
| 併願のしやすさ | 共通テスト利用等で併願しやすい | 大学ごとに独自日程のため、日程が重ならないか確認が必須 |
この違いから、「高校時代の受験勉強の延長」で編入対策をしようとすると、専門科目の深さに対応できず苦戦するケースが少なくありません。編入学試験は独自の対策が必要な、別カテゴリの試験と捉えることが重要です。
編入後の学生生活で知っておきたいこと
合格後の学生生活についても、事前に把握しておくと安心です。
- 単位認定: 前の学校(短大・専門学校・高専等)で取得した単位が、編入先でどこまで認定されるかは大学・学部により異なる。認定単位数によっては卒業までの年数が標準より延びることもある
- 友人関係: 編入生は既存の学年コミュニティに途中から加わる形になるため、最初は孤独を感じやすい。編入生同士のつながりやサークル活動を通じて関係を築く学生が多い
- 就職活動: 編入学の経歴自体は就職活動で不利になることは基本的にない。むしろ「目標に向けて努力し結果を出した経験」として評価されることも多い
特に単位認定については、出願前に大学の教務課に問い合わせて概算を確認しておくと、入学後の履修計画が立てやすくなります。
不合格だった場合の選択肢
編入学試験は募集人員が少なく、残念ながら不合格になるケースも珍しくありません。その場合の主な選択肢は次のとおりです。
- 翌年度に再挑戦する: 同じ大学に再度出願することも可能。1年間で専門科目・英語力を伸ばし、再挑戦で合格する例も多い
- 併願校に進学する: 複数校を受験していた場合、合格した大学へ進学する
- 元の環境で卒業を目指す: 編入を諦め、在籍中の短大・専門学校・大学での卒業を目指す選択肢もある
不合格の経験を次に活かすには、不合格の要因(専門科目の理解不足か、志望理由書・面接の完成度か)を客観的に振り返ることが欠かせません。可能であれば、対策を一緒に行った講師や第三者からフィードバックを受けると、次の対策の精度が上がります。
編入試験の倍率をどう読むか
一覧を見ていると「倍率」も気になるポイントですが、編入学試験の倍率は一般入試とは異なる読み方が必要です。
- 母数が小さい: 募集人員が数名〜十数名程度のため、出願者数のわずかな増減で倍率が大きく変動する。ある年の倍率3倍が、翌年には8倍になることも珍しくない
- 「記念受験」が一定数含まれる: 対策が不十分なまま出願する層も一定数いるため、表面上の倍率ほど実質的な競争は激しくない場合もある
- 非公表の大学も多い: すべての大学が倍率を公表しているわけではなく、公表校の数字だけで市場全体を判断しないことが重要
倍率の数字だけで志望校を諦めたり、逆に安心したりするのではなく、「自分がその大学の専門科目・英語の水準にどれだけ近づけているか」という実力ベースの判断を優先しましょう。
地域別に見る編入先の選び方
一覧を眺めるだけでは決めきれない場合、居住地や通学のしやすさという軸から絞り込む方法も有効です。
| エリア | 選択肢の傾向 |
|---|---|
| 関東 | 早稲田・慶應・上智・中央・法政・明治・立教・青山学院・学習院・日本大学など私立の選択肢が非常に多い。国公立では筑波大学・東京外国語大学・横浜国立大学などが候補 |
| 関西 | 同志社・立命館・関西大学・関西学院大学・龍谷大学の「関関同立+龍谷」が中心。国公立では京都大学・大阪大学・神戸大学など |
| 東北・北海道 | 東北大学・北海道大学が中心。私立の選択肢は関東・関西に比べて少なめ |
| 九州 | 九州大学、福岡大学など |
地方在住で通学可能な範囲に選択肢が少ない場合、通信制大学からの編入や、一人暮らしを前提とした地域外の大学への出願も選択肢に入れて検討するとよいでしょう。
情報収集を効率化する方法
編入学試験は一般入試に比べて情報が分散しており、志望校選定の段階で挫折してしまう人も少なくありません。効率的な情報収集のコツを紹介します。
- 志望大学の候補を先に5〜10校程度リストアップする。闇雲に調べ始めると時間がかかりすぎるため、まず候補を絞ってから深掘りする
- 大学ごとに「募集要項」「過去問」「試験日程」の3点セットを一つのファイルにまとめる。比較検討がしやすくなる
- 年度更新のタイミングを把握する。多くの大学は前年度の同時期に翌年度の募集要項を公開するため、更新時期の目安を押さえておくと情報を取りこぼしにくい
- 不明点は大学の入試課に直接問い合わせる。ウェブサイトに情報がない場合も、電話やメールで確認できることが多い
情報収集そのものに時間をかけすぎると、肝心の対策に割ける時間が減ってしまいます。情報収集と対策開始は並行して進めるのが理想です。
独学と予備校、対策方法の選び方
編入学試験の対策方法には、大きく分けて「独学」と「予備校・家庭教師の活用」の2つがあります。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 独学 | 費用を抑えられる。自分のペースで進められる | 過去問・出題傾向などの情報収集に時間がかかる。志望理由書や小論文の客観的なフィードバックが得にくい |
| 予備校・家庭教師 | 大学別の出題傾向データや過去の合格者の対策法を活用できる。書類・面接の添削が受けられる | 費用がかかる |
特に情報が少ない編入学試験では、「何をどう対策すればいいか分からない」という状態に陥りやすく、そこで数か月を空費してしまうケースが多く見られます。独学で進める場合も、志望校選定や書類添削だけはプロに相談するなど、部分的に外部リソースを活用するのも有効な選択肢です。
英語外部検定のスコア目安
近年、編入学試験で英語力の証明としてTOEICやTOEFLなどの外部検定スコアを活用する大学が増えています。大学ごとに基準は異なりますが、一般的な傾向を紹介します。
| 大学の難易度帯 | TOEIC L&Rの目安 |
|---|---|
| 難関国公立・難関私立 | 800点台後半〜900点台が有利とされる大学が多い |
| 中堅国公立・中堅私立 | 700点台後半〜800点台前半が目安になることが多い |
| その他の大学 | 600点台後半〜700点台でも出願可能な大学がある |
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、大学・学部により大きく異なります。また同じスコアでも、他の受験生の水準や年度によって合否ラインは変動します。TOEICは申込から受験、スコア発行までに数週間かかるため、出願直前に慌てないよう、対策開始の段階から定期的に受験しスコアの推移を把握しておくことをおすすめします。
大学編入と大学院進学、どちらを選ぶべきか
「今の大学・専門分野に不満があるが、進路変更をどうすべきか」という悩みでは、大学編入だけでなく大学院進学(大学院入試)も選択肢に入ることがあります。
- 大学編入が向いているケース: 学部段階で学びたい分野・大学を変えたい場合。まだ学部生としての基礎を積み直したい場合
- 大学院進学が向いているケース: 現在の学部を卒業見込み・卒業済みで、より専門的な研究を深めたい場合。学部を変えずに研究テーマだけを転換したい場合
大学院入試は学部編入とは異なる制度・対策が必要になります。研究計画書の書き方など大学院入試特有の対策については、スプリング・オンライン家庭教師のコラムでも別途詳しく解説しています。自分の状況がどちらに近いか迷う場合は、早めに専門家に相談し、進路の方向性から一緒に整理することをおすすめします。
編入学試験に関するよくある勘違い
編入学試験については、誤解や古い情報が広まっていることも少なくありません。代表的な勘違いを整理します。
- 「編入は誰でも簡単に合格できる」→ 誤り。募集人員が少ないため、対策なしで合格するのは難しい試験です
- 「一度不合格になったら二度と受験できない」→ 誤り。多くの大学で再受験が可能です
- 「有名大学ほど編入の門戸が狭い」→ 一概には言えません。大学の知名度と募集人員・実施学部数は必ずしも比例しません
- 「編入すると留年扱いになる」→ 誤り。編入学は正規の入学区分であり、留年とは異なります(ただし単位認定の状況によって卒業までの年数が延びることはあります)
不確かな情報に振り回されないためにも、判断に迷う情報は必ず大学公式の情報や信頼できる専門家に確認する習慣をつけましょう。
編入を決意したら最初にすべきこと
ここまで読んで「編入に挑戦したい」と決意した方に向けて、最初の一歩を整理します。
- この記事の一覧を参考に、興味のある大学・学部を3〜5校ピックアップする
- それぞれの大学公式サイトで最新の募集要項を確認し、受験資格を満たしているか照らし合わせる
- TOEIC等の英語力を現時点で測定し、目標スコアとのギャップを把握する
- 専門科目の基礎知識のインプットを、教科書レベルから始める
- 不安な点や進め方に迷う部分は、早めに編入試験に詳しい第三者に相談する
編入学試験は情報戦であると同時に、限られた時間の中でどれだけ効率的に対策を積めるかの勝負でもあります。今日この一覧を読んだことを、行動の第一歩にしてください。
「大学編入」と「転部・転籍」の違い
大学編入とよく混同される制度に「転部」「転籍」があります。混同したまま情報収集を進めると、調べる対象を誤ってしまうため、違いを整理しておきましょう。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 大学編入 | 在籍する大学・短大・専門学校・高専等から、別の大学へ移る制度。編入学試験の合格が必要 |
| 転部 | 同じ大学内で、学部を変更する制度。大学により実施の有無・条件が異なる |
| 転籍 | 同じ大学・学部内で、学科やコースを変更する制度 |
「今の大学は気に入っているが学部だけ変えたい」という場合は、まず在籍中の大学に転部制度がないかを確認するのが先決です。転部制度がない、あるいは希望する学部が転部の対象外である場合に、初めて他大学への編入という選択肢が具体的になります。
編入学の学費・奨学金について
編入後の学費についても、事前に把握しておきたいポイントです。
- 学費の水準: 編入先の学費は、その大学の通常の学費(既存の在学生と同水準)が適用されるのが一般的。前の学校の学費より高くなるか安くなるかは、編入先の大学・学部次第
- 入学金の扱い: 編入学の場合も入学金が必要になる大学が多い。ただし一般入試の入学者と金額が異なる場合もあるため確認が必要
- 奨学金: 日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は編入生も対象になる。大学独自の奨学金・特待生制度は、編入生が対象外のケースもあるため個別確認が必要
特に国公立大学から私立大学へ編入する場合、学費の負担が大きく変わることがあります。志望校を決める際は、学びたい内容や大学の知名度だけでなく、学費・奨学金の情報も含めて総合的に検討することをおすすめします。
面接でよく聞かれる質問の傾向
編入学試験の面接は、提出した志望理由書に基づいて行われることがほとんどです。よく聞かれる質問の傾向を紹介します。
- なぜ今の環境ではなく、この大学・学部を志望するのか
- 編入後、具体的にどのような研究・学習をしたいか
- 志望する専門分野に関心を持ったきっかけは何か
- 卒業後、学んだことをどう活かしたいか
- (理系学部の場合)これまでの実験・実習経験について
面接対策の基本は、志望理由書に書いた内容と矛盾なく、かつ深掘りされても答えられるレベルまで自分の考えを言語化しておくことです。志望理由書の書き方の詳細は こちらのコラム でも解説しています。
オープンキャンパス・個別相談会の活用法
編入学試験向けのオープンキャンパスや相談会を実施している大学もあります。パンフレットやウェブサイトだけでは分からない情報を得られる貴重な機会です。
- 編入生向けの説明会・相談会が開催されているか、大学公式サイトのイベント情報を定期的にチェックする
- 相談会では、単位認定の目安や、実際の編入生の在籍状況について質問できることが多い
- 参加できない場合も、入試課へのメール・電話での問い合わせで同様の情報が得られることがある
直接大学の担当者と話すことで、募集要項だけでは分からない「その大学らしさ」や、編入生への実際のサポート体制が見えてくることもあります。志望度の高い大学については、可能な限り一次情報に触れる機会を作ることをおすすめします。
複数校を併願するときの戦略
編入学試験は募集人員が少なく不確実性が高いため、多くの受験生が複数校を併願します。併願を成功させるための考え方を整理します。
- 試験日程の一覧表を作る: 志望校の出願締切・試験日・合格発表日を時系列で並べ、準備の抜け漏れを防ぐ
- 「本命」「実力相応」「安全校」に分けて志望校を配置する: 一般入試と同様、リスク分散の考え方が有効
- 専門科目の傾向が近い大学を組み合わせる: 学部・大学によって出題傾向が近い場合、対策の負担を減らしながら併願できる
- 志望理由書は使い回さない: 大学ごとに志望理由が異なるのは当然のため、テンプレート的な使い回しは面接で見抜かれやすい。骨子は共通させつつ、大学固有の理由を必ず書き加える
併願校数が多すぎると、1校あたりの対策の密度が下がってしまうリスクもあります。一般的には3〜5校程度に絞り、それぞれに十分な対策時間を確保するのが現実的なバランスです。
出願書類の準備チェックリスト
編入学試験の出願書類は、大学によって求められるものが異なりますが、共通して準備が必要になりやすい書類を整理しました。
- 志願票(大学指定様式)
- 志望理由書
- 成績証明書(在籍する/していた学校が発行するもの。発行に数週間かかる場合があるため早めに申請する)
- 卒業証明書または卒業見込証明書
- TOEIC/TOEFLなど英語外部検定のスコア証明書
- 推薦書(大学により必須の場合あり)
- 健康診断書
- 検定料の振込証明
特に成績証明書は、在籍(していた)学校の窓口を通じて発行するため、発行までに時間がかかることがあります。出願締切の直前になって慌てないよう、対策を始めた段階で一度発行手続きの流れを確認しておくと安心です。
入学後1年目に意識しておきたいこと
無事に合格し編入学を果たした後、最初の1年をどう過ごすかも今後の大学生活を左右します。
- 単位認定の最終確認: 入学後、正式な単位認定結果が通知されるので、卒業までに必要な単位数と履修計画を早めに確認する
- 研究室・ゼミの情報収集: 編入生は既存学生よりも情報が入りにくいことがあるため、早めに教員・先輩に相談する
- 人間関係の構築: 編入生同士のコミュニティや、サークル・部活動を通じて積極的に関係を広げる
- 就職活動を見据えた準備: 学部によっては編入後すぐにインターンシップ等の情報収集が始まることもあるため、入学前から大まかなスケジュール感を把握しておく
編入は「合格がゴール」ではなく、その先の大学生活で何を学び、どう活かすかが本来の目的です。合格後を見据えた準備も、対策と並行して少しずつ進めておきましょう。
海外大学編入という選択肢との違い
ここまで国内の大学編入を中心に紹介しましたが、「海外の大学への編入」という選択肢を検討する人もいます。国内編入との違いを簡単に整理しておきます。
- 言語要件: IELTS・TOEFL iBTなど、国内編入よりも高い英語力(またはその国の言語力)が求められることが一般的
- 単位認定の考え方: 国によって単位の互換制度が異なり、日本国内の編入以上に個別確認が必要
- 費用面: 学費に加えて渡航費・生活費がかかるため、資金計画が国内編入以上に重要になる
海外大学編入は情報収集の難易度も高いため、まずは国内での編入学試験の仕組みを理解したうえで、視野を広げる選択肢として検討するとよいでしょう。
編入対策サービスを選ぶときの基準
独学に限界を感じて予備校や家庭教師の利用を検討する場合、何を基準に選べばよいのでしょうか。
- 編入試験に特化しているか: 一般入試・大学受験全般を扱うサービスよりも、編入学試験に特化した講師・カリキュラムを持つサービスの方が、大学ごとの出題傾向データを持っている可能性が高い
- 志望理由書・面接の添削体制: 専門科目の指導だけでなく、書類・面接対策までワンストップで対応できるか
- 個別対応の柔軟さ: 志望校・現在の学力・残り期間は人によって大きく異なるため、画一的なカリキュラムではなく個別プランを組んでもらえるか
- 無料相談の有無: 契約前に相性や指導方針を確認できる無料相談があると、ミスマッチを避けやすい
編入学試験は情報の非対称性が大きい試験です。「何を対策すればよいか分からない」という段階でつまずいている場合は、まず無料相談などを活用して、専門家に現状を整理してもらうことをおすすめします。
一覧の使い方まとめ
最後に、この記事の一覧をどう使うべきかを整理します。
- 自分の現在の身分(専門学校生/短大生/高専生/大学在学生/社会人など)で受験資格を満たす区分(2年次・3年次・4年次)を確認する
- その区分で実施している大学の一覧から、興味のある分野・エリアの大学をピックアップする
- 候補となった大学の公式サイトで最新の募集要項を確認し、一覧の情報と相違がないかチェックする
- 過去問の有無・出題科目を確認し、対策の優先順位を決める
- 迷ったら専門家に相談し、志望校の最終決定と対策計画を一緒に整理する
大学編入は情報を制した人から有利になる試験です。この一覧を「調べる労力を減らすための地図」として活用し、浮いた時間を対策そのものに充てていただければと思います。
よくある質問(FAQ)
大学編入できる大学は毎年同じですか?
いいえ、年度によって変動します。学部の改組や定員見直しにより、実施自体が取りやめられることもあるため、志望大学の最新の募集要項を必ず確認してください。
国公立大学と私立大学、どちらが編入しやすいですか?
一概には言えません。国公立は募集人員が明確な学部が多い一方、専門科目の難易度が高くなりがちです。私立は英語外部検定を活用する大学も多く、英語力次第で有利になるケースがあります。
2年次編入と3年次編入、どちらを目指すべきですか?
2年次編入は実施校・募集人数が少なく難易度が高い傾向にあります。多くの受験生は3年次編入を軸に検討し、条件が合えば2年次編入も併願候補とするのが現実的です。
専門学校卒でも一覧に載っている大学を受けられますか?
専門士の称号を持つ場合、多くの大学で3年次編入の受験資格を満たします。詳しくは 専門学校から大学編入する場合の記事 をご覧ください。
一覧に載っていない大学は編入を受け付けていないのですか?
一覧はあくまで代表的な実施大学の例示であり、全大学を網羅しているわけではありません。志望大学が一覧になくても、公式サイトで編入学試験の実施有無を個別に確認することをおすすめします。
編入学試験の対策はどのくらいの期間が必要ですか?
一般的には1年前後の対策期間を確保することが推奨されます。特にTOEIC等の英語力向上には時間がかかるため、志望校を決めたらできるだけ早く対策を始めることが望ましいです。
高専生でも文系学部に編入できますか?
大学・学部によっては可能ですが、高専のカリキュラムは工学系が中心のため、文系学部の専門科目試験に対応するには追加の学習が必要になることが一般的です。志望する文系学部の出題科目を早めに確認しましょう。
編入学試験に年齢制限はありますか?
多くの大学では年齢制限を設けていません。社会人からの編入も広く受け入れられています。ただし大学・制度によっては条件が異なる場合があるため、募集要項で確認してください。
対策期間中のスケジュール例
最後に、対策期間中(平日を想定)の時間配分の一例を紹介します。あくまで一例であり、志望校・現在の学力・仕事や学業との両立状況によって最適な配分は変わります。
| 対策段階 | 英語 | 専門科目 | 書類・面接対策 |
|---|---|---|---|
| 対策開始期(〜6か月前) | 週5〜6日、基礎固め中心 | 週2〜3日、教科書レベルのインプット | 志望校リサーチ |
| 中期(6〜3か月前) | 週4〜5日、スコアアップ演習 | 週4〜5日、過去問演習開始 | 志望理由書の下書き開始 |
| 直前期(3か月前〜) | スコア確定、維持中心 | 週5〜6日、過去問の反復と弱点補強 | 志望理由書の完成、模擬面接 |
対策期間中は「英語」「専門科目」「書類・面接」の3領域をバランスよく進めることが重要です。専門科目だけに時間を割きすぎて英語のスコアが伸びない、あるいはその逆といった偏りは、直前期に大きなしわ寄せとなって表れます。定期的に進捗を振り返り、配分を調整しながら進めましょう。
編入生の年齢層と多様性
「編入すると周りより年齢が上になって浮いてしまうのでは」という不安を持つ人も少なくありません。実際の編入生の状況を整理します。
- 年齢層は幅広い: 高専卒業後すぐに編入する人(20歳前後)から、社会人を経て編入する人(20代後半〜30代以上)まで、編入生の年齢構成は一般入試の学生よりも幅がある
- 編入生同士のコミュニティがある大学も多い: 編入生の人数が一定数いる大学では、編入生向けのオリエンテーションやコミュニティが用意されていることがある
- 年齢差より「同じ目標を持つ仲間」という共通点が支えになる: 年齢が離れていても、同じタイミングで編入した学生同士は自然と情報交換をする関係になりやすい
年齢を理由に編入をためらう必要は基本的にありません。むしろ多様なバックグラウンドを持つ学生が集まる環境は、視野を広げる機会にもなります。
編入後の卒業年次と就職活動のタイミング
編入後、卒業までの年数や就職活動のタイミングも事前に把握しておきたいポイントです。
| 編入区分 | 標準的な卒業までの年数 | 就職活動のタイミング |
|---|---|---|
| 3年次編入 | 編入後2年(単位認定次第で延びる場合あり) | 編入直後の学年から就職活動が始まることが多く、大学生活に慣れる間もなく動き出す必要がある |
| 2年次編入 | 編入後3年 | 3年次編入に比べて準備期間を確保しやすい |
特に3年次編入の場合、入学後すぐに就職活動の準備期間に入るケースが多いため、「編入後にゆっくり大学生活に慣れてから考える」という余裕はあまりないのが実情です。編入を検討する段階から、卒業後の進路についてもある程度イメージを持っておくと、入学後の動き出しがスムーズになります。
編入対策でよくある失敗パターン
最後に、編入対策でつまずきやすい失敗パターンを紹介します。事前に知っておくことで、同じ失敗を避けやすくなります。
- 志望校選びに時間をかけすぎて対策開始が遅れる: 情報収集自体は重要だが、候補を絞り込んだら並行して英語・専門科目の対策を始めることが大切
- 専門科目の対策を後回しにする: 英語(TOEIC等)の対策に意識が向きがちだが、専門科目の配点が高い大学も多く、バランスを欠くと本番で失点しやすい
- 志望理由書を出願直前にまとめて書く: 質の高い志望理由書には推敲の時間が必要。直前の突貫作業では説得力のある内容に仕上がりにくい
- 一人で抱え込み、客観的なフィードバックを得られないまま本番を迎える: 志望理由書や面接練習は、自分では気づけない改善点が多い。第三者からの添削・指摘を受ける機会を意図的に作ることが重要
これらの失敗パターンに共通するのは「時間配分の誤り」と「一人で完結させようとすること」です。早めの着手と、適切なタイミングでの相談・添削を意識するだけで、対策の質は大きく変わります。
まとめ|一覧はスタート地点。対策は早期着手がすべて
大学編入できる大学は、学年区分(2年次・3年次・4年次)によって対象が大きく異なり、しかも年度ごとに実施状況が変動します。今回紹介した一覧を出発点に、①志望大学の公式募集要項での最終確認、②過去問の入手と出題傾向の把握、③英語力を軸にした早期の対策開始、の3点を意識して進めることが合格への近道です。
「自分の状況でどの大学が受けられるのか分からない」「一覧を見ても絞り込めない」という方は、大学編入専門のスプリング・オンライン家庭教師に無料で相談できます。志望校選びの段階からプロ講師と一緒に整理し、合格までの最短ルートを描きましょう。

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